2018年7月 岡山市の大雨による被害に対する考察 予想・対策は可能だったのか
昨日から降り続いた雨が、様々な自然災害を引き起こしている。
なぜ、ここまで被害が大きくなったのか。
自然災害にはどのような対策をしなければならないのか。
「備えよ常に」と小学生のころから教え込まれた自分にとって、今回の事案を振り返ろうと思う。
毎日新聞より https://mainichi.jp/graphs/20180707/hpj/00m/040/002000g/12
まず、大雨に関して重要なのは単位時間あたりの降雨量である。
降雨量/時間→降雨量/日
http://www.city.okayama.jp/contents/000261780.pdf
という記載がある。
つまり、48時間で257-270㎜、24時間で180㎜を超えるとかなり危険であるということだ。ここには100年~150年に一度の災害とあるが、歴史をひも解くと、
http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/pdf/asahikawa76-5-4.pdf
旭川の洪水だけで、ここ100年で6回報告されている。
今回の大雨はというと、
http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/today-66408.html?areaCode=&groupCode=
2018/7/6 6時~24時 158.5mm
2018/7/7 0時~6時 37.5㎜
→196mm/日であり、上記の基準(180mm/日)をやや上回っている。
河川やダム、堤防は容量が決まっているため単位時間当たりの容量が増加すれば、限界を超えてしまう。それが今回の結末を引き起こしたのだろう。
では、予想することは可能であったのか。
この基準(180mm/日)を上回る降雨量が「予想」される時が、最大のポイントだと思う。
実際、昨日の夜、携帯電話の警報は鳴り響いていた。しかし、私自身「大雨だけど、うちは大丈夫だろうな~」程度に考えていた。浸水は逃れたものの、あたりの道路は水浸しになっていた。
よくよく考えると、歴史に忠実に、この180mm/日を上回る降雨量の予測をし、かつハザードマップに照らし合わせた自宅の安全性、避難の必要性を真剣に考えた人たちはいったいどれくらいだったのだろうか。
今回の災害をもとに、振り返り、今後の対策、予想の仕方を考えなければならない。
※今回の災害での亡くなられた方のご冥福を、行方不明の方は一刻も早い発見・無事を、被害を受けられた方も一刻も早い回復をお祈りします。