過去の振り返り⑥ 2年目の病棟担当医

 

2年目となると、研修の重要なポイントである「病棟担当医」となります。朝、指導医の回診の前にプレラウンドと呼ばれる、担当患者のバイタルサイン、その他問題点をチェックし、新たな問題点が発生してないか見て、ある程度のアセスメントとプランを立てておく、そして指導医の回診に臨むというのを一年間繰り返します。担当するのは、だいたい15~25人ほど。この人数の中で、新入院があり、退院する人がいてという流れです。

 

例えば、1日の生活は

6:00

まず救急センターに行く。回っている科の入院がいるかどうかチェック。例えば、腎臓内科を回っていたら急性腎不全、低ナトリウム血症の患者など。循環器内科を回っていたら、心筋梗塞心不全、肺塞栓、感染性心内膜炎の患者など。一日の朝の入院は大体2~4人。

6:30

病棟に行く。自分の受け持ち患者15~25人くらいのプレラウンドと呼ばれる自分回診を行う。まず、カルテを見てバイタルと経過表をチェック。そうこうしているうちに、前日の当直医から電話がかかってくる。当直帯で呼ばれた人についての状況・対応についての報告を受ける。約250~350人の内科入院患者全ての問題が当直帯は当直対応になるので、大変な仕事である。

カルテを見終わったら担当患者のベッドサイドへ。病状は改善傾向か、何か大きな問題は起こってないか、食事はできているか、身体診察などをチェックしていく。

7:30~8:30

カンファレンスに出席。症例検討会、CPC、スタッフによるGround Round(勉強会の様なもの)、M&Mカンファレンス、内科外科合同カンファレンスなどがある。

9:00

救急センターからスタッフと共に回診。ER→ICU→病棟という流れが多い。一人一人回診するので12時から13時ごろまでかかる。

12:30~13:15

昼のコアレクチャー

一年を通して内科だけでなく、外科、救急、小児科、産婦人科、麻酔科のレクチャーがある。昼ご飯を食べながら聴講。

13:15

~ 病棟業務、書類仕事、インフォームドコンセント、予定検査のオーダーなど。経過が良くない患者さんのワークアップもしつつ、

15時

までに救急センターに来院した内科患者さんは各内科に振り分けられる。

16:00、17:00

頃から夕回診をしているグループもある。日中、動きがあった患者や新入院の患者を見に行く。

19:00

内科当直への申し送り。当直帯で呼ばれそうな人、採血結果をフォローして欲しい人などをピックアップして、申し送る。申し送り後は自分の仕事へ。

診療情報提供書、院内紹介状を書いたり、次の日の採血をオーダーしたりする。

当直でなければ、自分の仕事が終われば終了。

 

土日、祝日は13時が申し送り。なので、土日当直は次の日の朝7時までなのですごく疲れます。

土日は同じ科を回っている二年目と相談して、休めたり休めなかったり…。

 

(注:2014年当時の情報です。現在は、17時申し送りと記憶しています。)